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住吉川を下る

阪神高速堺線の高架下で細江川と人工水路の十三間堀川が合流して住吉川となって西流する。
コンクリート護岸の川底は深いが、普段の水量はわずかだ。
しばらくすると住吉川のシンボルとされている「姫松橋」がある。
「我見ても ひさしく成りぬ 住の江の 岸の姫松 いくよへむらむ」(『古今和歌集』905番 詠み人しらず)
それにちなんで命名された。
『万葉集』などには「墨江」「清江」などとも記されている。
かつては住吉大社のあたりまで「住吉浦」「出見の浜」といわれる美しい松原の続く海岸だった。
波が打ち寄せ、水の澄んだ美しい入り江(湾)で、毎年春には潮干狩りで大いに賑わったそうだ。
新大和川の開削に伴って江戸時代中頃に新田開発で両岸の入り江が埋め立てられて残ったのが住吉川だ。
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左岸沿いにある住之江公園には大池に架かる太鼓橋がある。
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新なにわ筋の西側には水門があり、それを境に川の様相はがらりと変わって「運河」となる。
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左岸沿いに住之江下水処理場がある。
主に住之江区、住吉区を処理区域とし、嫌気好気活性汚泥法による処理水は住吉川に放流されている。
場内には74種のバラが約2000株生育されており、毎年5月上旬に一般公開されている。
住之江3.JPG
左岸を少し下った住之江抽水所にはふるさとをイメージした「せせらぎの里」がある。
せせらぎに水車小屋があり、水田や池がある。
その水は住之江抽水所の建物に降った雨水が再利用されている。
住之江4.JPG
大阪市東南部の抜本的な浸水対策として、平野区瓜破交差点から住之江抽水所(ポンプ場)まで長居公園通りの地下に総延長12.2kmの大下水道幹線「なにわ大放水路」が建設された。
その幹線は地下約30mにあり、雨水をポンプアップされた後に砂をろ過して住吉川に排水されている。

参考:
住之江公園
http://www.toshi-kouen.jp/staticpages/index.php/suminoe_points

住之江抽水所
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000144047.html

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