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大東市の「せせらぎ」をめぐる

大東市の北西部に位置する御領地区は旧深野池堤の西側の標高1.5mほどの低湿地だ。
大和川の付け替えによる新田開拓のために水路が作られ、井路が縦横にめぐる水郷地帯で「水郷の里」と呼ばれた。
稲作やレンコン作り盛んで、昭和40年頃までその農作物や物資の運搬に「三枚板」とよばれる農業用田舟が行き交った。
水路沿いの民家には「段倉」と呼ばれる浸水を防止して物資と保管する高所の収納庫があり、
直接運ぶための船着き場があった。
その名残が今もある。
大東水路1.JPG
平成12年に竣工された区画整備事業で寝屋川から分離されて水源を失った水路は、天水のみとなって生活排水の流入などで汚濁が進んだ。
「大東八景」 の一つに挙げられた風情ある町並みを残したいという地元住民の要望で、寝屋川流域下水道鴻池水みらいセンターの高度処理水を利用した「せせらぎ水路」として復活した。
「御領せせらぎ水路保存会」が日常の清掃や田舟の運行を行っている。
御領みのり公園には約70m、幅約2m、深さ約20cmのせせらぎがある。
大東水路2.JPG
門真市との市境界にオカミ神社(御領神社)が鎮座している。
大東水路3.JPG
南東方向へ走る斜行道を行くと、氷野北野神社が鎮座する。
境内に2つの石橋がある。
昭和50年代に埋め立てられたタツ井路と北井路に架かっていた学校の橋と乾の橋だ。
大東水路4.JPG
その東方の三箇(さんが)地区には尼の川のせせらぎがある。
大東水路5.JPG
寝屋川に架かる会所橋を渡り、鍋田川を上る。
JR学研都市線の東側には南側にへ銭屋川がある。
その川沿いにかつて平野屋会所があった。
現在は宅地開発され、その一角にかつて船着場が復元整備される予定だ。
古民家2.JPG
「南新田ふれあい・せせらぎの径」には四季折々の花が水辺を彩る。
大東水路6.JPG
大東市では道路、公園、水路等の公共施設の美化および保全のため、市民がボランティアで清掃活動などを行う「アドプト制度」を採用したせせらぎが多い。
その先駆けとなったのが「南新田ふれあい・せせらぎの径」だ。
水質の悪化が著しかった大東第12水路の整備要望に対して住民主体で創意工夫し、愛着を持てる水路にできるよう整備事業された。
平成16年5月未に完成し、市と地域住民の協力体制が組まれた。
年4回の大清掃などの活動は、子供からお年寄りの世代間、新旧住民間の地域住民同士の交流する場となっている。
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