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菅原天満宮の「筆まつり」からあやめ池へ

21日、近鉄大和西大寺駅の南西方にある菅原天満宮で「筆まつり」が行われた。
古代からあった「菅原」で誕生した祭神の菅原道真は「日本三筆」といわれ「文筆の神」とされている。

奈良の伝統工芸品の「奈良筆」の製造実演があった。
数種類の動物の毛を水で湿らせながら混ぜ込みながら仕上げていく。
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約2300年前に中国で始まった筆が、飛鳥時代初期に中国文化とともに伝来した。
平安時代に遣唐使として空海(弘法大師)が毛筆の製造をもたらし、大和国の坂名井清川に伝授したのが「奈良筆」で、日本の筆造りの最初といわれている。

菅公ゆかりの梅の香が残る境内では書家の実演があった。
音楽のリズムに合わせて二畳ほどの用紙に「筆に魂を」(写真)、「花椿」と書かれた。
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筆を模った筆塚の前で使った筆を焚き上げる「筆供養」があった。
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境内外の東方にある「天神堀」は菅原道真の産湯の池と伝えられている。
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その北方を流れる大池川は秋篠川に合流している。
西の上流部へ遡ると疋田三輪明神がある。

さらに上った高台に蛙股池(かえるまたいけ)が広がっている。
東西・南北約500mで、名の通り寺社建築における蛙股のような形をしている。
約8.6haのかんがい用ため池で、大和川流域総合治水対策としての一躍を担っている。
162年に築造された「日本最古のダム」とする説のほか、『日本書紀』に記される推古天皇15(607)年の「高市池・藤原池・肩岡池・菅原池」とあり、その「菅原池」とする説、『奈良町風土記』には行基が築造したとする説がある。
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池の中央部に綾女(あやめ)新橋が架かり、風致地区に指定される林に菖蒲池神社(写真上の左手)がある。
築造時にその守護神として市杵島姫命が祀られたことが神社の始まりだという。

近鉄菖蒲池駅の北方に蛙股池と同規模の菖蒲上池がある。
その池を中心にかつて年間100万人を超える来園者で賑わった「近鉄あやめ池遊園地」があった。
大正15(1926)年の開園以来の78年の歴史を終えて、その跡地は水と緑につつまれた新しい街になった。
池の周囲に約1.3kmの「あやめ上池水辺遊歩道」が整備され、水辺を眺めながらの散策や四季折々の植物が楽しめる。
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堤から学校の一角に水車のあるビオトープが望めた。
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マンションの裏手の遊歩道沿いに人工の滝があった。
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参考:
菅原天満宮
http://www.sugawaratenmangu.com/

あかしや
http://www.akashiya-fude.co.jp/index.php
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