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平野川で油流出事故発生!

午後三時過ぎ平野川に出ると油臭かった。
油膜が浮かび、体長10cmもない小魚が流れていた。
油流出1.JPG
(撮影地 中竹渕橋付近)
早速、自転車で排出源を突き止めに行った。
中央環状線の東側でゴムの防止ネットが張られていた。
小魚の死体が溜まって油吸着シートがあったが、効果は少なかったようだ。
油流出2.JPG
この少し上流に長吉ポンプ場の排水口があり、大正川と合流している。
油膜は大正川(写真奥)からだった。
油流出3.JPG
ちなみに平野川は大阪府が管理する一級河川で、中央環状線以西の管理は寝屋川水系改修工営所、以東は八尾土木事務所が担っている。
大正川は八尾市が管理する用排水路・普通河川だ。

大正川を上っていくと、長吉南小学校付近で八尾市役所の職員が目視調査していた。
そのあたりで油膜は消えていたが、小魚の死体はまだ上流から流れてきた。
時間を置いて魚が死んだのだろう。

太田橋の少し上流まで小魚の死体が確認されたが、排出源の特定はできなかった。
おそらく八尾市役所は「原因不明」として処理するだろう。

大阪市の下水道は合流式だが、八尾市は寝屋川流域下水道で分流式(一部合流式)だ。
雨水は側溝から河川へ流れている。
大雨で増水すると、油膜が浮かぶことがある。
おそらく側溝に溜まった油が流出したのだ。

また休日は平日よりも川水が澄んでいる。
平日は町工場からの排水の影響が大きいと考えられる。
だとすれば今回の油流出はお盆休み前に町工場が側溝に流したのかもしれない。
意図的ではなかったのかもしれないが、それによって小魚が大量死した。
それをエサにしていた鳥など様々な生態系に影響する。
幸いにも油膜だけで、水中にいるコイは元気に泳いでいた。
小魚が死んだのは浅瀬で油が付着したためだろう。

1997年にロシアのナホトカ号が日本海で座礁して重油が流出する事故があった。
その際には重油回収のボランティアに参加した。
油は水に溶けないため海水に浮かんでいる油は回収しやすい。
しかし一度、海岸に漂着すると、岩礁や砂浜にベットリこびり付いて回収は難しかった。
取れるだけ取った後は、自然浄化を待つしかないようだった。
実際、数年後に再訪すると、海岸は事故の面影がないほど澄んでいた。

参考:
大阪府「寝屋川流域下水道」
http://www.pref.osaka.lg.jp/gesui_jigyo/ryuiki/neyagawa.html

福井県衛生環境研究センター(みどりネット)「ナホトカ号重油流出事故について」
http://www.erc.pref.fukui.jp/news/oil.html

(追記)
17日の川水は13日よりもかなり澄んでいた。
平野川・下竹渕橋下流の用水路との合流付近で小魚の群れが見られた。
油流出4.JPG
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