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東大阪市のツツジと大阪の水道

東大阪市上下水道局上小阪配水場で行われているツツジの一般公開に行った。
配水池の周囲約330mの堤に樹齢50年の色とりどりのヒラドツツジ約1500株が咲いていた。
東大阪市ツツジ2.JPG
東大阪市では上小阪配水場のほか3か所の配水場と山間地域の配水池から配水している。
その全配水量の99%は大阪広域水道企業団や大阪市から受水している。
残りの1%は生駒山西麓の石切地区の2か所の浄水場でその湧水を浄水している。
東大阪市ツツジ1.JPG
現在、大阪市水道局と大阪広域水道企業団との統合が懸案となっている。
大阪市議会で3分の2の賛成が必要とされているが、成立の見込みが立っていない。

大阪市を除く府内各市町村は自己水源で足りない分を企業団(以前は府営水道)から購入している。
そのため各市町村の事情で水道料金が異なっている。
読売新聞(2012.1.3付朝刊)の調査によると、一般家庭用一か月分20㎥で比較した場合の水道料金は大阪市は2016円、東大阪市は2480円だ。
総じて自己水源が少なく、山間地や遠距離の市町村が高くなっている。
また大阪市水道局と企業団は同じ淀川を水源にしているが、配水などの設備コストの違いから水道料金(配水料金)が異なる。
大阪市の橋下市長が目指すところは、「府域一水道」による効率化で労働や施設コストを削減して水道料金を安くすることだ。
全府民で同一料金となれば、不公平感もなくなる。
企業団が各市町村の水道部門を企業団に統合する方針を示したが、その時期は明記しなかった。
大阪市の水道事業だけが統合されれば、大阪市民の水道料金が高くなる可能性が高く、各市町村間の格差も残ることになる。
大阪市を含めて各市町村がそれに抵抗するのは、身内の公務員のリストラが伴うためだ。

それはともかくとして私が危惧するのは、市町村が維持してきた自己水源のリストラだ。
阪神・淡路大震災でライフラインの断絶が問題となった。
「規模の経済」のもとで水源を淀川に依存していくのは、その危機管理からして危険だ。
「府域一水道」には賛成だが、水源の一元化には反対だ。

参考:
東大阪市 平成23年度水道事業統計年報
http://www.city.higashiosaka.lg.jp/cmsfiles/contents/0000010/10187/nenpou5.pdf

大阪広域水道企業団
http://www.wsa-osaka.jp/
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