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「第4回生きている地球の記録in 大阪 」へゆく

28日、大阪歴史博物館で地球環境問題映画会「第4回生きている地球の記録 in 大阪 」に参加した。
5つの作品が上映され、午後の部の3作品を鑑賞した。

<上映作品>
『太陽が落ちた日』
( スイス・フィンランド/2015/ドメー ニグ アヤ監督/78分/)

『井戸をめぐる物』
( ドイツ/2014/ユリア・フィンカーナーゲル監督/ 16分)

『新地町の漁師たち』
(日本/2015/山田徹監督・ 製作/92分)
東日本大震災で被災した福島県新地町の漁師たちを2011年6月からの3年半を記録したドキュメンタリー映画で、山田徹監督のデビュー作だ。
地下水汚染対策をめぐる東電の説明会での漁師の切実な訴えが身に迫る。
漁師でありながら漁業できない日常生活で、伝統行事「安波祭」の開催や進水式で新たに漁師として生きようとする若者の姿に将来への希望が見える。
参考:
山田徹
http://www.yamadatoru.com/

『ロンリーレイク』
(イラン/2015/ムハンマド・エヘサーニ監督/46分)
イラン北西部に死海に次いで世界で2番目に大きい塩湖のオルーミーイェ湖(ウルミア湖)が広がっていた。
フラミンゴなどの渡り鳥が数多く飛来し、 水辺でイベント開催など人々の暮らしを支えた豊かな湖が消滅の危機に直面している。
白い塩の結晶が混じった砂が堆砂し、かつての桟橋には船が取り残されている。
その原因は干ばつと過度の開発だ。
周辺での農業用水として地下水の不法な過剰取水。
流れ込む河川上流のダム建設と同時に架橋された長大な橋による生態系の悪化。
豊かな湖を取り戻そうと動き始めている。

『魚道―長良川河口堰運用から20年 』
(日本/2015/吉田修、鎌倉英也監督/43分/NHK製作)
岐阜県が長良川を「世界農業遺産」に登録申請した。
しかしその対象地域から河口堰のある下流域は外された。
1960(昭和35)年の構想から30年以上かかって完成した河口堰が1995年に本格運用されて20年を描いている。
かつては豊富なアユの漁場だったが、漁師は次々廃業していった。
アユは小ぶりになり、漁獲量は最盛期の3割に落ち込んだ。
「河口堰」には魚道が設置されたものの、流れが緩慢になってアユの稚魚は海に下る前に死滅してしまうためだという。
計画から運用までの議論や過程の中で建設反対から賛成に転じた自治体の背景には、「水特法」の制定で様々な予算を組めるようになったことにある。
そのおかげで「木曽三川公園」などが整備された。
その公共事業の構造は今も原発などにも共通していると指摘されている。
「河口堰」の見学に来た小学生に漁師が呼びかけた「帰って来いよ」の声が身に迫った。
参考:
NHK名古屋放送局「金とく」
http://www.nhk.or.jp/nagoya/kintoku/archives/2015/20150612/
長良川河口堰.jpg
(1997年撮影)
長良川河口堰は「川」に関心を寄せるようになった原点だ。
1995年に運用開始をめぐる議論に注目し、1995年と1997年に訪れた。
それからわが町の大和川に関心を寄せるようになった。

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