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津堂城山古墳の「花しょうぶ園」

津堂城山古墳の東側周濠にある「花しょうぶ園」を訪ねた。
例年梅雨入りとともに見頃を迎えるが、今年は梅雨入りこそ平年よりも早かったものの、その後の「梅雨の中休み」が続いたためか大半は萎れていた。
城山花菖蒲.JPG
ハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草のノハナショウブの園芸種で、江戸・伊勢・肥後の三系統がある。
一般的にショウブというと、ハナショウブを指すことが多い。
ちなみに5月5日の端午の節句に菖蒲湯などに使われる「ショウブ」はショウブ科(古くはサトイモ科)に分類される別種の植物だ。
また「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。
ハナショウブ、アヤメ、カキツバタのどれも優劣は付け難いという意味だが、それほど見分けが難しいという意味だ。
その見分け方の一つの外花被片の模様が、
ハナショウブは網目模様がなく、黄色い斑紋がある。
アヤメは網目模様がある。
カキツバタは網目模様がなく、白い斑紋がある。

「花しょうぶ園」のほかに、スイレンの咲く水辺やコスモスなどの「草花園」もある。

後円部の北側には津堂八幡神社が鎮座している。
もとは現在の藤井寺高校付近にあったが、織田信長の河内攻めで焼失して遷されたという。
城山古墳2.JPG
津堂城山古墳は古市古墳群の一つで4世紀後半ごろに築造された前方後円墳だ。
墳丘長208m、高さ16.9mで、二重の周濠(中堤幅30m、外濠25m)があった。
内濠跡の周りに水路がめぐっている。
城山古墳1.JPG
外濠は宅地や田畑となってその痕跡はほとんどないが、上空写真では住宅の地割でその存在をうかがえる。
墳丘は室町時代に「小山城」の築造で改変され、大和川の付け替えで堤に搬出されたといわれている。
現在の「花しょうぶ園」の一角の濠の中から一辺17mの方形の葺石された島状遺構(方墳形の祭壇)が確認され、大小1mほどの水鳥形埴輪3体と衝立型や家形・盾形・衣蓋形、靫型の埴輪、円筒型など多彩な形象埴輪が出土している。
城山古墳3.JPG
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